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IT系技術職のおっさんがIT技術とかライブとか日常とか雑多に語るブログです。* 本ブログに書かれている内容は個人の意見・感想であり、特定の組織に属するものではありません。/All opinions are my own.*

【ACIDMAN】創、再現@ZEPP TOKYO

いってきたぜ創、再現@ZEPP TOKYO!!

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セトリ

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(SE)8 to 1 Completed
造花が笑う
Free White
シンプルストーリー
SILENCE
バックグラウンド
to live
at
spaced out
酸化空
香炉
今、透明か
アレグロ
赤橙
揺れる球体
飛光
培養スマッシュパーティ
Your Song
<EN>
灰色の街(新曲)
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いつものSE(最後の国)ではなく「創」のリードトラック「8 to 1 Completed」から始まる。
通常SE捨ててまで「再現」とは!徹底してるな!と思って既にぶちあがる。
続けて「造花が笑う」に流れるのもアルバム収録曲の順序通りで、いやー再現されてんねーと感心。
と思ってたけどACIDMAN素人の俺がこのとき考えていた「再現」の度を遥かに越えてる「再現」だったことが後に分かる。

「創」再現ツアーとはいえ、収録曲数を考えると、他の曲もやらないとワンマンにしてはボリュームが足りないよな、とは思っていたので、見知ってる曲も来るものと思っていたが、アルバム以外で出てきた曲が「Free White」「酸化空」「培養スマッシュパーティ」「to live」等で、「ああ、昔のアルバムだから、同一年度くらいの昔の曲をなるべくやるようにしてるんだなあ」程度にしか考えてなかったが、どうやら17年前のツアーと完全に同じセトリでやっているとのことで。
「再現」ってそこまで徹底的に完全再現してるのか!というので冒頭ちょっとしたことで感動したことに少し恥を感じた、と同時にスゲエなこのバンド…と改めて感心したのだ。
これは古株ファンの人嬉しいだろうなあ!
大木さんが「2002年のツアーに来てくれた人ー?」と聴いたとき、俺の視界で見える範囲では1人しか手を挙げていなかったが、逆に言えばそういうほぼ20年来のACIDMANファンもいたわけで、そういう人は途中から同じセトリだと気づいたんだろうなあ。

「創」は、ずいぶん昔、まだ学生でライブなんて見向きもしなかったころ(後述する)、音源として聴いてハマったアルバムで、特に「アレグロ」が好きで当時からヘビロテしていたのだが、こうして生で聴ける機会に出会えて本当によかった。
テナーなんかと比べると、ACIDMANのライブに行く機会は少ないし、フェスでもやりそうにない雰囲気のある曲(っていうかアルバム全体そんな感じか)なので、この機会は重要だと思ってる。
あと「シンプルストーリー」ね。
「バターの香る部屋で」って表現が当時からとても気に入っていた(「美味しそうだな~」っていうより、どことなく怪しい、艶めいた雰囲気を醸し出す表現として秀逸だなと思っていた)
あのちょうどいいアップテンポの曲調も大好きで。
アルバムツアーだから聴けて当然といえば当然だが、この2曲を実際に聴けたという収穫はデカイ。

アルバム曲以外だと、「Free White」はマニアックツアーで一度聴いたことがあったが、「酸化空」「to live」「培養スマッシュパーティ」に関しては初。
特に「to live」はこの日初めて聴いた。(音源すら持ってない)
早口だな大木さん…と思って感心して聴いていた。
終演後にフォロワーさんから「ベスト盤に新録版がある」と聞いたのでさっそくポチった。

「酸化空」「培養スマッシュパーティ」は、一応聴いたことはあるんだけど、というか音源持ってるはずと思って帰り道探したんだが見つからなかった(なんかのどさくさに紛れて失ったのかも…手に入れなければ)
これに関してはまさかこの日やるとは思ってなかったから、全然予習していない。
マジにすげえ久しぶりに聴いた感じだなー。
そうそう、こんな曲だったね、っていう。
ようやく生で聴けて嬉しいとかいうより、例えば卒業以来まじで一度も会ってない中学生の時の友達と超久しぶりに飲み行くことになって、実際会ってみたら薄っすら当時の面影を感じるというか、そんな感じに近い感情だった。(?)

「当時のセトリだと本編は『揺れる球体』で終わりで、アンコールで、当時これから発売するシングルを歌った」ということで、それもそのまま再現して「飛光」。
これも(ライブ童貞だった当時から)大好きな曲。
「あの日快楽者は右の目を無くして」というスプラッタな表現が秀逸だと当時から思っていたのだ(どっかで言ったかもしれない…しかし何度でも言うだろう)
SAIで聴けたときは感動したが、こうした形でラスト付近でまた聴けるというのはアツイものがあった。

「Your Song」、これも安定の盛り上がり。
これ自体はSAIとかで聴いたこともあってかあんまり「当時の曲」ってイメージが強くないんだよなあ。
しっかり「創」のラストを飾る曲なんだけど。

アンコールは新曲の「灰色の街」。
当時のセトリでは、アンコールで新曲を披露した、という流れから、今回も同じ構成で、ということで。
最早どんな曲だったかメロディが思い出せないが、ミドルテンポだが力強い曲だった、という印象である。

飛光とかYour Songで飛ぼうとしてたやつ数名見かけたけど、最初にダイブ仕掛けたやつ失敗して落下してたのを見た…それ見て「マリオみてーだな」と思ったり(例の効果音)。
全体的に今回は、盛り上がる曲もそこそこあったが、ラスト以外ではダイバーもいない、俺の周辺(ステージ向かって左端、前方から数えて20列目くらい?)にいたってはモッシュもない、いたって平和なライブだった。
まあ基本的にあんまりそういう雰囲気のバンドでもないしな。
前方付近はカオスだったのかもしれん。
それでもジャンプしまくったりシャウトしたりしたのでそこそこいい汗かきましたよ。
いいエクササイズですよね!!(ACIDMANのライブに限った話じゃないけど)



「創」ACIDMANで俺が一番最初に聴いたアルバムだ。
というかこういう系(いわゆるエルレ世代のロックバンド、テナーやACIDMANアジカンバクホンとか)では恐らく一番最初に耳にした音源だと思う。
いやアジカンかな?
まあでもとりあえず俺の音楽趣味歴の中でも最初期にある音なんだ。

当時高校生だった弟が持ってたCDを拝借してマイPCにインポートしたのだ。
今でこそCDのインポートにはiTunesしか使ってないが、当時はWindows Media PlayerだったかWinampだったか、とにかくその辺のソフト使って.wmaファイル(Windows Media Audio;もはや絶滅危惧種の認識だが)とか.mp3ファイル(これも最早旧世代の遺物感が強い)にして取り込んでいたのをよく覚えている。
(というのもACIDMANに限らず2000年代初頭にインポートしたCDは軒並み全部同じやり方だったからよく覚えてるのだ)
だから今でも「創」の音源は.mp3ファイルなのだ。
これには時代を感じざるを得ない。

当時は、テナーを含め、この辺りのバンドの音源をただ聴いてるだけで満足していたライブ童貞の人だった。
音源聴いていればそれで「音楽」の趣味としての世界が完結していたので、「ライブに行こう」とする発想自体が頭になかった。
最早ライブが趣味になったおっさんになって今改めて当時を振り返ると、その状況自体が信じられないし、いろいろな意味でもう当時には戻れないのだが、そうした時代にあっても実際に、今と同じようにバンドはライブをしていて、足を運んでいたお客さんは同じようにいたわけで、当時見向きもしなかった世界に、20年近く経ってから改めて訪れることができた、というのには、何か時代を超えた感動を感じる。
そういう意味で、まさしく「再現」という名目のライブに来れたことは、とてもよかったと思っている。
当時、万が一ライブハウスに足を運んでいたなら、こうだったのかな、というのではなく(当時がそういう人間じゃなかったのでそういう発想にはならない)、当時無関心だった人間に、当時の状況を今の歌と言葉で伝えてくれる良い機会を提供してくれたことに感謝している、という意味である。
何か、普通のレコ発ツアー等のワンマンやマニアックセットリストのライブとは違う面白さ、発見があった。

大木さんも自分で言ってたが、「今聴いても古い感じのする曲はない」というのはまさに同意である。
例えばMr.childrenの「Round About~孤独の肖像~」(Atomic Heart収録;1994年)という曲があるのだけど、あれは今聴くと正直時代を感じる。(※あくまで個人の感覚です)
そういう意味でACIDMAN「創」には同様の時を経てる感覚は感じない、という点には完全同意である。
まあテナーの2002年頃の曲(例えばTRAVELING GARGOYLE)聴いても古臭さ感じないから、20年前後の年月程度じゃ音楽のトレンド的に古臭くはならないだけなのかもしれないが。
っていうかミスチルのこの曲1994年で、「創」が2002年だから、そりゃそうだろうなって感じもしてきたw
でもACIDMANだと1994年でも同じような(近い)曲調の曲作りそうな感じはするなあ。

正直に言うと、テナーは初期(それこそEarly Yearsとかの頃)と今とでは、だいぶ作風が違うと思う。
当時「吉祥寺」なんて曲作らなかっただろう絶対。。。
※一応注釈しておくが、それが悪いと言っているのではない。俺はテナーが作る曲はまじに例外なく全部大好きだし、彼らとともに自分が変わっていくことも同時に楽しんでいるからだ。というかことテナーに関して言えば単純な好き嫌いや良し悪しを語る次元には最早いない
でもACIDMAN「創」くらいの頃と今とではそこまで大きく作風が違う感じがしなく、この「初志貫徹」感というか、20年近くぶれない創作感覚については正直尊敬を覚える。
「『創』の曲は23歳ころ作ってた曲。
 歌詞を改めて読み返してみると、『何言いたいんだかわかんねえな』と思った。
 当時は『人間なんて矛盾だらけだ』というのを吐き出すように歌にしていた。
 そのときの大木青年はそういう気持ちだったんだろうと。
 今、大木中年になって、当時を振り返ると、人間を諦めてなかったんだなって思った。
 今でもそういう気持ちがあるのは確かだけど、そういう曲を歌うのは少し違うかなって思っている」

と大木さんが言っていたので、本人の感覚では、自身の作風の変化があったようだが、感受性不足なのか単に勉強不足なのかw、とにかくその変化を感知できていない。
でもまあ「培養スマッシュパーティ」なんてのは今では作らないかもな、確かにw
そしてこのMCの「大木青年」「大木中年」のくだりが面白かったw

大木さんが当時を振り返って「このアルバムは色褪せないねえ…」とMCで回顧していたが、本人たちにもそうした思いがあったんだろうなあ、と思うと、創作者と受け手で共通の感じ方をしているという点が面白い。
どうでもいいが、その後もしきりに「色褪せない」を口にしていたので(「俺たちも色褪せない。君たちも色褪せない」とか謎なこと言ってたw)「洗剤のCMみてーだな」と勝手に思っていた。
でもよく考えたら洗剤のCMだったら「色褪せない」っていうより「色落ちしない」だよな、とライブ後に気づいた。
本当にどうでもいいですねすいません。

写真


カンパイ1

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カンパイ2

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オマケ:東京モーターショウがやってたので

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ぶっちゃけると東京モーターショウやってるの知らなかったので(近く開催するとは思ってたが、っていうか開催してたわけだが、会場がここだとも知らなかった)普段は同じ目的の人しかいない東京テレポート駅の前に、違う目的で集まっている人達を見かけたとき、むしろ何か違和感を感じてしまった。
世間的な知名度でいえば東京モーターショウのほうがはるかに上だろうから、マイノリティは俺(ら)のほうなんだが。
まあでも興味ないことは基本的に知ろうとはしないからな…仕方あるまい。
これをきっかけに東京モーターショウの人らにACIDMANの存在が少しでも認知されることを願う。
(っていうほど普及活動もしてないがw)