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IT系技術職のおっさんがIT技術とかライブとか日常とか雑多に語るブログです。* 本ブログに書かれている内容は個人の意見・感想であり、特定の組織に属するものではありません。/All opinions are my own.*

僕の転職活動日記2

2回目の転職をした。
2020/12/1から3社目です。
といってもコロナ禍だからリモートワークが延々続くのだが。


転職理由

別に特段「不満」があったわけではないのだ。
少なくとも「こんな糞会社辞めてやる」って感情は皆無である。
むしろ色々学んだこともあり、2年という短期間ではあったけど、2社目は良い経験をさせてもらったと思っている。
どちらかというと感謝の気持ちのほうが大きいですね。

そういうわけなので、転職理由は不満とかネガティブな部分からくるものではない。
転職理由を強いてあげるなら、主に以下2点か。

  1. 正直もうちょい違うことがやりたくなった。
    自組織での仕事の段取り・回し方・進め方がなんとなく見えてきたのが2019年10月くらいで、そこからさらに1年経って全体像が見えてきて、「仕事に慣れた」という状態になった気がした、少なくとも俺はそう感じてしまった。
    仕事を分かった気になり、結果的に中だるみして、このままこの生活を続けていると成長が止まってしまうような漠然とした不安があった。
    ある意味ではこの状況は「居心地が良い」形に仕上がってしまっているので、「外に出て新しい環境にチャレンジしよう」とする気を失せさせる。
    この積み重ねが転職しようとする気持ちを徹底的に億劫にさせる。
    1社目で11年過ごしてしまったのと同じ結末をたどりそうな気がした。
    もう若くもないし、外に出るならこれくらいのタイミングで飛び出した方が良いかもな、と思った。
    そんなところである。

    そういう意味だと3社目も2年くらいで「仕事が大体わかってきてしまった」という感じになるかもしれない。
    はたから見ると「勝手に自分で境地にたどり着いた気になってるだけ」なんだろうが。
    とはいえ、個人的には、それは、自分を絶えず成長させようとする思考の表れだと思っており、良いことだと捉えるようにしている(もちろん辞めることに対する周囲の人間や家族への迷惑をかけないことは重要だが)。
    だから、そうなったら改めてまたチャレンジすればいい。
    いくつになっても挑戦の気持ちを忘れてはならないと思う。
    (給与と釣り合わないとかの現実的な問題でチャレンジしきれない場合も往々にしてありそうだがw)
  2. ↑の(1)をドリルダウンしてる感じだが、仕事で他社製品を触ってみたくなった。
    製品ベンダーという立ち位置なので、当然仕事で扱う製品は全部自社製品になる。
    ただ、自己勉強のためにAWSを使って漫画サイトをつくった趣味開発は面白かったので、まだ触ったことのないAzureやGCPも、活用したら色々面白い発見があるんだろうなとは思っていた。
    個人でも時間やネタがあれば使うのだろうが、そんなに豊富に時間があるわけでも、活用できそうなネタがあるわけでもない。
    一方で、仕事という場面でこれに触れられる機会があれば、時間もネタも豊富にあるだろうし、こういうことを仕事にできるポジションがあったらと面白そうだな~と、なんとなく思っていた。
    で、今回、そういうポジションがあった、という流れ。

    マルチクラウドの時代、複数のベンダ製品の使用経験を積み、IT技術者としての市場価値を高めたいという思いもあった。
    これが複数になればなるほど差別化を図れるはずだ。
    今回の転職で、こうした、技術面での包括的な成長が望めると思ったというのは、理由の一つである。

 

2社目の感想(不満)

上のほうで「特段不満があったわけではなかった」と書いたが、仕事している以上は大なり小なり「不満」はある(もちろん不満皆無で100%満足して仕事してる人も中にはいるんだろうけどさ…俺は違うんだ)
転職を決意させるほど強いものではなかったが、強いて不満点をあげるなら以下になるかな。

  1. オファー時に「多分あなたはこれくらいの額になります」って言われていた年収をもらえていない。
    割合で言うと、当時言われた理論年収の90%くらいが実情かなあ。
    大体この手のやつは「年俸制」+「インセンティブ(いわゆるボーナス)」の構成で、オファーレーターのほうには「年俸制」の分のサラリー(A)しか書いてなくて、そこに通年だとこれくらいのインセンティブ(B)がのりますよ、っていうのを口頭で連絡もらう形でオファーが出るようなんだけど、(B)が予想以上に少なかったという。

    ただ一応言っておくと、(B)は正直最初からそこまであてにしてなかった。
    個人的な感覚でも、明文化されてないものを信用するのは甘すぎるという考えがあるからでもある。
    だからオファーレター貰った時にも(A)だけで(=(B)が最悪0円だとしても)今の生快活水準(ローンやら保険やらを加味したうえでの総合的な生活水準)の継続が担保できることをちゃんと確認して合意した。
    そういう意味で言えば(B)が少なからず貰えてる時点で上記の「最悪の予想」に比べればマシな生活できてるんだし、文句言うなや、という言い分も、まあ、わからんでもない。
    まあいずれにしても、口頭とはいえ、言われた通りの年収が確保できていなかったのは、それはそれで不満だったという事。

    ちなみに、1社目の最後の年収と、2社目の年収を比較すると、恐らく絶対値比較でいえばほぼ同額である。
    ただ1社目の最後の年収は残業(ほぼ)フル付けした実績で、"付けてる"残業時間の月平均は60時間は余裕で超えてる数値なのに対し、2社目の平均的な残業時間は恐らく月10時間きってる。(月にもよるが)
    なので、絶対値ベースでは年収はトントンだったが、業務時間ベースで相対的に見ると、恐らく年収はアップしている。
    年収面にそこまで強い不満がなかったというのは、このあたりの考察が入っているのもある。

    余談だが、今回の転職では、絶対値ベースで年収があがります。
    具体的に言えば現職の(A)+(B)満額を貰える想定の(つまりオファー時に言われた)金額を超える。
    この世知辛いご時世にありがたいことです。
    ある意味これは転職理由の一つにしても良いだろう(実際、もし同額のオファーだったら受けなかった。上に書いた通り、強い「不満」もなかったからね)
    まあその分期待もされているとは思うので、しっかり期待に応えられるよう頑張っていきたい。
  2. 極端に「暇」な時期があった。
    アサインはあるんだけど「支援」とかの形態の契約だったりしたので、それでQA上がってこないわこっちから聴いても返信がないわって状態で、正直やることがなくなった。
    お客様側もコロナ禍で慣れないリモートワークや不足予算のやりくりをしていた都合上、進捗が芳しくないことも多く、支援を必要とする状況まで事が進んでいない(進められていない)ようだった。
    あまりにも忙しいのも問題だが、逆にこういう「極端に暇な時期」も心を病ませる一因になると思う。
    俺何のためにいるんだろう…ていう気持ちにさせられる。

    むしろどちらかというと今までは「忙しいほう」が多かった人間だったので、ちょっとやそっとの忙しさがあったほうが精神的に安定するほうだという自覚があり、それから考えるとこれはまさに真逆の状況なわけで、自分の中で整理のつかない不安が沸き上がったのは覚えている。
    ただ「製品ベンダー」としての、こうした立ち位置でのプロジェクト参入は割と普通にあるような気もする。
    SIer生活が長かったせいでこういうプロジェクトに違和感を感じるようになっているだけかもしれない。
    それにコロナ禍という特殊状況が加わって精神面への負担が大きくなったのは運が悪かったとも言える。

    これ人によっては「仕事せずに給料もらえるなら最高じゃん」って思う人いるようだな。
    実際、本心は知らないが、はたから見てる感じ、そういうスタンスで仕事してるっぽい人も何人かいたようだった。
    気持ちはわからんでもないし、最初は俺もそれに乗り気だった部分があったのは否定しないが、このスタンスは個人的な「仕事」に対する向き合い方には反していた。
  3. これは所属した組織の文化というか性格なんだろうなと思うが、組織間の横の連携が非常に悪かった。
    具体的に言えば「部門間で協力する」という概念がほぼ皆無だった。
    「それはうちの仕事じゃないからよくわからない」「そういうのはそっちのチームでやってください」っていう会話が割と日常的に飛び交った。
    しかも言ってる方は(少なくとも俺が見る限りでは)そういうスタンスを取ること自体になんの疑問も感じていない。
    業務領域の線引きが非常にドライ。
    1社目は、よほどこっちをナメきってる話以外は、基本的に持ち帰って、自社の別チーム横断は勿論、関連する別システムの担当ベンダーなんかにも積極的に声をかける等、出来得る限りの調整対応をしていたので、このドライな感じには正直カルチャーショックを感じた。

    この「ドライさ」は少なからず外資系企業の性格の表れなのかなと思っている。
    よく言えば、仕事の境界線がはっきりしていて、顧客を含めたお互いの責任範囲が非常に明確。
    一方で日系のお客さんにはその「必要以上に立ち入ってこない」態度が気に食わない、と苛立ちを持っていると感じた実例が実際にあり、1社目の調子でもっと積極的に仕切るようにすれば、もうちょいうまくいく部分もありそうだけどな、でもそれは会社から禁止されてるからな(自分の担当タスクに「調整」とか「仕切る」とかいうのはないから必要以上に手を出せないし、実際手をまわしてる余裕はなかった)、と、もどかしく思う部分があったのは事実。

    ただまあそう考えると1社目が「やりすぎ」だった気もする。
    実案件をベースにすると、うちがA社で、同じお客さんの別システムがあってその担当ベンダーがB社だとして、B社のシステムの移行案件のくせに、
    いつ止めて、最後の連携はいつで、差分でいついつに何回もらって、これは移行せずに初回の連携で全部もらうからOKで、
    …とかの「移行の旗振り」を全部A社でやってたから、なんで??と思う気持ちもあった。
    B社の言い分は「A社さんのシステムが欲しいデータなんだから、どう欲しいかはA社さんから提示してもらわないと」って態度だったので、こっちから能動的に動いてたんだが、うまくハメられた感もある。
    「A社が勝手にやってくれるからうちなんもしなくてよくてラッキー」と思ってたんだろうな。
    そういう意味でこの「ドライさ」はB社の態度に近い気はする。

    それに、こういうのは大組織になればなるほど傾向が顕著になるので、多分この会社(2社目)に限った話ではない。
    たまたま最初の転職後に遭遇してカルチャーショックが大きかった、という点で挙げたが、「中の人」として仕事してみた感じ、やはり「不満」というほどのものでもないのが正直なところ。

2社目の感想(良かったところ)

だらだら不満ばっかり書いてからこのゾーンに入っても嘘くさくなる気がするがw、実際良かったところのほうが多いのだ。
感謝の意を込めてあげてみる。

  1. クラウドベンダーとしての仕事の仕方が学べたこと。
    1社目時代は「クラウド」っていうのを概念レベルで大雑把にしか理解していなかったので、それを実務レベルで扱えるレベルまで経験を積ませてくれたというのは、非常に良い経験だったと思っている。
    IT技術者として一歩前に進めた、幅が広がった気がする。
    勿論今後も継続的に精進していかなければならないのだが、少なくとも1社目時代には知れなかった様々な知見を獲得できたのは、とても良いことだった。

    加えて、2社目で新たに覚えられた技術分野も、個人的にはプラスになるものが多かった。
    Kubernetes、Docker等のクラウドネイティブサービスに触れ、デリバリにも活かせた経験は、今後も含めて汎用的な知識基盤になったし、
    それまでプログラミング言語と言えばJavaしかほとんど知らなかった人間にとって、、Node.js、Python等の選択肢が増えたのはとても嬉しい。

    特にNode.jsは非常に気に入った。
    「なにかちょっとしたツールとか適当なアプリつくる」って場合、昔はまずJavaを思いついていたが、もう今はNode.js以外考えられないレベルでNode.js漬けになっている。(っていうかもうJava書けないかもしれん。まあもともとそんなにガンガン書けるほうの人間ではなかったけどね)
    基本的にただのJavascriptなので昔から多少文法知ってるというのも抵抗感なくハマっていけた理由の一つなのだろう。
    とにかくNode.js気に入った。
    仕事で触らないとこの辺り恩恵に気づけなかった部分も多々あるだろうなあ、と思うと、偶然とはいえNode.jsの仕事をくれたこの会社に感謝したい。
  2. 英語への抵抗感・拒否感がなくなったこと。
    実際、グローバルからくるメールやら、slackのグローバルチャンネルでのやり取りやら、最新の製品ドキュメントやら、まあ言い出せばキリがないのだが、とにかく少なくとも「読む」場面は思ってるよりも多くて、自然と抵抗感・拒否感はなくなっていった。
    正直、1社目時代は、なんか知りたいことでググって、結果英語のページ(例えばStackOverFlowとか)出てくると、一瞬見ただけでそっ閉じしてたレベルで、英語に対する拒否反応が強かったので、これが改善されただけでも良いことだなあと自分で思っている。

    一方で、「書く」「聞く」「喋る」は、場面的にあまりなくて、抵抗感はなくなってはいるが、「読む」に比べると能力的にはまだ低い実感がある。
    まあ、これらも含めて、「抵抗感がなくなっている」ことが結構重要だと自分では思っている。
    勿論そうはいっても能動的に「勉強する」というアクティビティを取らない限りは能力向上しないのだが、最初のハードルが取り除かれたのは、良かったかなと。
    1社目は日系企業だったので、こういうカルチャーに触れられる機会が自然に溢れていたというのは、自分にとっては良い経験だったなと思っている。
  3. ワークライフバランスが総合的に見て非常に優れていたこと。
    残業ありきの生活の改善や、真の意味での「裁量労働制」というのを体験させてもらった。

    1社目時代は、残業時間月平均60時間くらいは普通という生活を、10年以上もずっと続けていたので、正直それが普通だと思い込んでしまっている節があった。
    2社目時代は、多分月にならすと残業の月平均は10時間程度なので、すごい生活改善されたなと思っていた。
    突発的にヤバ目の香ばしい案件が発生したこともあったが、まあ、IT業界では稀によくある(?)ことだし、延々続くわけでもなかったので、強いストレスにもなっていない。

    あと、1社目はフレックス勤務だったが、ノンフレックスの人たちに合わせて「朝会」でスピーチとか全時代的なことさせられたり、主に幹部層の朝の会議に合わせるためみんな朝定時に来なきゃいけない等で、実質フレックスの制度を活かせてなく、正直「名ばかりフレックス勤務」だった。

    ついでに、「裁量労働制」もあったんだけど、裁量労働制になると残業時間が固定で40時間分(だったかな?具体的な数値は忘れた。しかも今はもう違うかも)毎月入るようになるのだが、逆に言うと40時間以上残業しても(深夜とか特別な時間帯を除いて)基本的に残業がつかなくなるという罠があって、この制度を逆手にとって残業時間多い人が優先的に「裁量労働にさせられてる」イメージだった(実際周りはそんな人ばっかりだった)
    この場合、裁量労働になる前は毎月60時間とか70時間とか残業してた人が、裁量労働以降以後、実際の作業量は残業60・70時間分と変わらないわりに、残業40時間に強制的に抑えられるというクソ制度に成り下がり、結果的に残業代がフルで出ていた時代に比べて給料も減ったという話も耳にしたことがあり、これもお世辞にも「裁量労働」と言えるレベルのものではなかった。

    一方で2社目は裁量労働制となり、業務時間に関する厳しい縛りはほぼ皆無になった。
    会議や研修等の個別事情がなければ、朝は10時か11時とかに出社するのが普通だったし、特に切羽詰まってなければ夕方15時くらいにあがって後は帰って家から対応とかも普通だった。
    そもそも在宅勤務も制度的に整っていて普通に使えたし(コロナ禍前から週に1~2回は使ってた)、実に柔軟なワークライフバランスが獲得できた。
    いや本来的に見ればこれが「裁量労働」という観点では正しい位置づけなのだろうな。
    1社目がおかしかったんだ、多分。色々と。
    そう思うことにしておく。
  4. 在宅勤務OKだったこと。
    コロナ禍においては最早普通になってしまったが、コロナ禍以前から制度として整備されていて、かつ普通に使えたのは、新鮮な体験だった。
    個人的にも1社目の最後のプロジェクトなんかは「別にやろうと思えば家でも仕事できるはずだが、なんで頑なに出社させるんや」派だったので、その疑問に柔軟に回答してくれた会社の制度には感謝したい。

    コロナ禍になってからは、それまでリモートワークなんて考えられなかったというような企業も、続々とリモートワークに移行しており(というか半ば強制的に移行させられており)、もう別に珍しい話でもなくなってきているが、逆に言えば、もっと前から積極的にリモートワークやってればよかったじゃんと思わずにはいられない(そうすればコロナ禍におけるリモートワーク強制移行の混乱も少しは和らいだのでは…と思う部分が実際ある)
    まあ業務によっては「家から仕事なんて絶対無理に決まってんだろ!」っていう性質のものもあるので、一概には言えないのだが、少なからず「家から仕事」ができる性質のものもあったはずで、頑なに出社させる文化は悪習だよなあと、1社目時代から思ってはいた。
    それにコロナレベルの世界的な問題が起きるなんてどこの企業も予想はしてなかっただろうしなあ…
    なんにせよコロナは全世界的な災難だよなあとは思う(ここで言うようなことでもないけど)。

    いずれにせよ、望む望まないにかかわらず、今リモートワークは働き方の一つとして世間に定着しつつある。
    コロナがそれに火をつけたというのがイマイチ気に入らないのだが、この働き方の柔軟性は今後も世相として継続していってほしいものだ。

    ちなみに、一応言っておくと、100%完全に在宅勤務ってのが働き方として正解とも思ってない。
    対面で話した方が物事が伝わりやすいこともあるし、人間顔つき合わせて会話したほうがいいってこともあると思う。
    それに、ずーっと在宅だとそれはそれで飽きるからね。(実際俺は飽きている)
    このご時世だと100%在宅は仕方ない気もするが、コロナが収まったら、本来的には、在宅と出社をうまい具合にブレンドした働き方のほうが理想的なのではないかと思う。
    要するに「不必要に出社させる」という文化や風習はなくしたほうがいい、というアンチテーゼ(のつもり)なのである。
  5. 私服勤務OKだったこと。
    在宅勤務と被るんだが、これも「仕事さえしてれば服装なんてなんでもよくないか?」派だったので、スーツ前提だった1社目の勤務条件には不満があった。

    ただ、1社目は、私が辞めた後にどうやら私服解禁になったらしい。。
    ネットニュースで知った。
    まあでかい会社なので事業部とか客先常駐案件とかによっては未だにスーツ、ってところもあるのかもしれないが。

    また、そんな2社目でも、客先行くときはスーツではあった。
    でもお客さんもそういう考え(別に無理にスーツで仕事することもなくね?派)になったら、最早スーツで訪問する意味も薄れてくると思うんだよね。
    スーツ嫌いなわけではないんだけど、私服に比べると窮屈感が強いので、IT業界に限らず、世間は、もっと勤務時の服装に柔軟・寛容な考えを持つべきではないかと思う。

    余談だが、どちらかというとIT業界は、世間的なイメージからすると、私服勤務には柔軟な考えを持ってる方の業界なのかもしれないな。
    昔他業界の人と話してて、「勤務時はスーツ」って話したら「あれっ私服じゃないんだ?!」って驚かれた記憶がある。
    一般的には「IT業界=私服」のイメージが強いような気がする。
    伝統的なSIerは未だにスーツのところが多い気がするけどな~。
  6. オフィスがきれいだったこと。
    コロナ禍でもうしばらく行ってないが(そして辞めてしまったためもう二度と行くこともなさそうだが…)。

    今まで、駅から徒歩20分とか、便所が詰まって便所の外まで汚水が漏れ出すとか、ばねの壊れてる安物の椅子とか、そんな割と劣悪なオフィス環境でしか働いてこなかったので、初めて体感する「きれいなオフィス」には衝撃を覚えた。
    地上20階より上のフロアに設置されたカフェレストランだとか(これで2社目が判明しそうw)、モニターや音声装置が完備されてる会議室だとか、そもそもオフィス全体にWiFiが飛んでてどのフロアでも同じように作業できたりとか。
    いやー1社目では考えられないオフィス体験だったね。

    カフェレストランはまた使い方が外資系よろしくダイナミックで、割と頻繁にフロア(一部or全部)貸切ってパーティとかしちゃうんだよね。
    お客さん呼んでプロジェクト飲み会やら、パートナーさん呼んで勉強会(のついでに飲み会)やら、部門の四半期ごとの決起集会やら。
    飲み会の後に、残った寿司やら肉やらビールやら貰ってたりもした。w
    いや~外資系ですな~って感じだった。

    オフィスのきれいさは結構重要なファクターだと思うんだよね。
    コロナ禍が本格化する前に、面接でいくつかの企業に行ったけど(全部外資系w)どこもそれぞれ特色はあれど、例外なくきれいだった。
    まあお客さんを迎え入れるフロアってのは当然あんな感じでキレイに装ってあるものだけど。
    出社して仕事するなら、オフィスはやはりキレイなほうが精神的にも良いと思うんだよね。

    とかなんとかいいつつ、現在、コロナ禍でオフィス不要論の声が各方面からあがっており、実はこれには個人的にも賛成なのだ。
    そもそも上で言ってる通りで、「仕事してるなら場所は問わん」派なので、仕事をするうえで、あえてオフィスに出社する必要性というのを、あまり強く感じていない。
    打ち合わせとかで対面で話した方が伝わりやすいというケースは実際あると思っているので、完全フルリモートでいいじゃんとは思ってない(出社や客先訪問して対面で会話する場面が少しはあったほうがいいと思ってる)が、かといって毎日必ず同様にオフィスに出社ってのもどうなんだろうねとは思う。
    だから、豪華なオフィスは、否定はしないんだけど、どちらかというと外部向けの宣伝材料程度にして、ほどほどにしようよ派。
    もっというと、そんな豪勢なオフィスに金かけるくらいなら従業員に還元してよ派。(実際リモートワークしてると特にそう思う)
    でも実際、今回、2社目として、このきれいなオフィスを体験できたのは、気分的には良い体験だったので、オフィスそのものをゴージャスにしまくる必要性はないと思うけど、ああいう「きれいなオフィス体験」は人生で一度はやってみてもいいんじゃないかな、とは思った。

    ちなみに退職の手続きの一環で11月の下旬にクローズ中のオフィスに行ったのだが、ほぼ完全に無人状態だった。
    東京の一等地のオフィスビルなので賃料も半端じゃないはずだが、無人状態のまま置いておくのは非常に勿体ないな~と思った…
    無人のオフィスに月ウン百万とかウン千万とか払ってるくらいなら、そりゃ延々在宅OKにしてオフィス解約したくなるよな、企業も。。。
    登記上の都合で物理オフィスがないと駄目とかいう話は聞いたことあるけど、それでもあんな数のフロアと数件のビルを所有しておく必要はあるまい。
    外資系なので、この辺はグローバルの意向に左右される部分が強いはずだが、Twitterは在宅勤務恒久化したし、日本でもスクエニがそうしたと聞いたので、世界的にもその流れが来るかもしれない。
    本当にこの1年足らずで急速にオフィス環境は様変わりしましたねえ…


総合評価として、2社目は「良い会社」だったと思う。
勿論不満もあったわけだが、1社目から出たことを後悔しない、いやむしろ転職して良かったと思えるレベルの会社だったことは間違いない。
少なくとも、世間で言われてるほど(?)評判の悪い会社ではないなと思った。
まあ会社の文化とか風習に合うかという意味では人によると思うので、万人に勧めるってことはしないし、そういう意味だとこれも結局は個人的な感想に過ぎないのだが。

どの会社もそうだと思うけど、長い人は本当に長くいる(新卒から入って15年とか20年とか普通にいる)ので、それだけ居心地は良いのだと思う。
中途入社者が多い分、そういう「長くいる人」は他と比べて目立つというか、謎の貫禄が自然と出ている傾向にある。
まあ、逆に辞める人は本当に速攻で辞めていくけど(俺も比較的早いほうだけど、早い人は1年前後で辞めていく)
その辺の速攻で辞めていく人たちを見る感じでは、結局のところ、会社全体というより、どの人と働くか、どういった案件で働くか、といったものが結構重要なポイントになっていそうだなとは思った。
この辺は正直運なのでどうしようもない。。
どの会社でも遭遇し得る普遍的な問題だと思う。

転職活動

正直「活動」といえるほどのアクティビティはない。
なんとなく「ほかにいいところないかなー」って探し始めたのが2019年の終わりくらいなので、そこを「転職活動の開始」とするなら、1年くらいダラダラと活動していたことになる。

ありがたいことに自分から応募するというよりは様々なところからお声がけいただくほうが多かったので、その中から「この仕事面白そう」ってところとコンタクトをとり、選考に進めさせていただいた、という感じが多い(ほぼそれ)。
多分こういうスタイルの「転職活動」(個人的には「活動」っていうと違和感あるのだが)は今後も続けていくと思う。
具体的には、1社目でやったみたいに、リクルートエージェントに登録して~とか、そういうのはもうしない。
Linked InとかOpenworkとか、あるいは気になってる会社の求人ページに直接いって、自分で探す。
その方が気楽でフットワーク軽く仕事を探せる。
そうこうしてるうちにお声がけもいただけるので(まあもうちょい歳食ってくるとそれも叶わなくなってくるだろうが)、そうした中からも仕事を吟味する。
そんな感じの、能動的ではない「仕事」の探し方は、自分の性に合っていると気づいた。

そういう意味で、今回の「活動」も一区切りつけただけで、明確な終わりは訪れていない。
要するにこの転職活動は、時期によって勢いの強い弱いはあれど、延々続く(終わることがない)のだ。
今後も面白そうな仕事があったらそこに行ってみようとすると思うし、そういうチャレンジ精神は忘れてはならないと思う。
より面白い仕事を探そうとする姿勢は重要だ。

また、様々な方からお声がけいただけるこの状況も、できればずっとキープしておきたい。
そのためには継続的な自己研鑽が重要だ。
このまま無駄に歳をとっていては、恐らくそのうちお声がけいただくことなく自然消滅していくだろう。
いくつになっても「この人材は欲しい!」と思えるような市場価値のあるIT人になるよう、努力していきたい。

ただ、特にLinked Inは、プロフィールオープンにしておくと、ひっきりなしでエージェントさんから声かかるので、一旦このあたりで非公開にしといてもいいかもなと思ったりもしている。
前職の人の動きとは気になるので、しばらくウォッチは続けるとは思うけども。w

出戻りの可能性

外資系だとよく聞くのだが、一度辞めて別の会社に入った後、またもとの会社に戻ってくるというやつだ。
「出戻り」という単語がこれに相応しいか、定義レベルで調べてないのでわからないが、とにかくそういう人は割と多い。
実際周りにも何人かいた。
そもそも出してる求人に「Uターン歓迎」とか書いてあったりするしね。。。

で、機会があれば2社目に出戻りたいか?という自問をしてみる。
現時点での自分の答えは「NO」である。w
少なくとも2社目でもといた部署には戻りたいとは思わない。
わざわざ出ていってるくらいだしね。
逆に言えば、2社目の別部署だったら、ちょっと出戻ってみたいと思う部分はある。
もともと社内異動で移ろうと思っていたところだからだ。

あと、今の時点の社内の情勢や製品ラインナップ、力を入れている領域等は知っているが、数年たつとまたこの辺がガラッと変わっている可能性もある。
そうなってくると業界内でも会社としての位置づけが変わっていて、「へぇ、そんなこと始めたんだ」っていうのが出てくるかもしれない。
なので、数年後に「面白そうだな」と思える仕事をしていたら、もといた部署だろうとなんだろうと、出戻りの可能性は増えるのでは、と考えている部分はある。
というかこれは、転職活動の一環で、次の仕事先の候補に、たまたま以前働いたことのある会社あがってくるというだけで、軸となる「面白そうな仕事してるところないかな」の対象になったかどうかというのが重要なだけなのだが。(だから最早出戻りかどうかはポイントではない)
願わくばそうなっててほしいものだ。

とまあ偉そうなこと書いてるが、そもそもそのときに、その会社の選考に受かるかってのも重要なポイントになるんだけどね。w
他所から「うちに来てよ」って言われるレベルの人材ならともかく、そうでなければ自発的に受けるしかないのだから、当然合否はついて回るのだ。
逆に言えば、そのときに、「うちに戻ってきてよ」と言われるレベルの人材に育っていられれば、御の字だよなあとは思う。
実際には大分難しいだろうが、そういうレベルの人材を目指して頑張っていきたい。

自分のキャリアの志向性

これは何度も行ってる気がするが、1社目から2社目に転職した時に芽生えた、「自分は何がしたいのか?」「何ができるのか?」「何を活かせるのか?」という、自身を振り返ってキャリアの志向性を棚卸する思考は非常に重要だと思っていて、これは会社が変わろうとも常に持ち続けておきたいと思っている。
そもそも広い意味で言えば今回の転職の理由も根本的にはこの思考が発端で、「今やってることが、本当にやりたかったことか?」と、自分に問うた結果なのだ。
上のほうでも書いたけど、これは個人的に良いことだと思っていて、自分を成長させるための発火材のような役割を担っていて、常に自分を磨くための可能性を探ることで、結果的にキャリアアップのための後押しをしてくれるものだ。
1社目でダラダラと10年以上、惰性で過ごしてしまったときには全くなかった思考で、こうやって考え続けることで、具体的な行動につながり、自分のスキルアップが図れるのだと思っている。

だから次の会社に移っても、この思考が続いた結果、「やっぱり違うことがしたいな」と思ったら、会社を移るという決断につながる可能性も十分ある。
これは先に「速攻で辞めます」という宣言をしているのではなくw、そういう思考の結果、会社を移るというのが自分のキャリアにとって最良と、自分でみなしたなら、それはそういうものなんだろうなと思うのだ。
勿論会社を移るに際して周囲の人たちに迷惑をかけないというのは重要なことなんだけどね。

今回、2社目で働いてみて、「俺はこういうことがしたいんだな」「こういうことしてるほうが性に合ってるな」というのがより鮮明になった。
1社目のときには、不満と好奇心がほとんどすべてだった転職の動機が、前向きでクリアに形作られ、能動的な転職活動をするうえでも有利になってきていると思う。
「自分のために、自分で仕事を探す」というスタンス、これからも磨き続けていきたい。

転職に伴う事務手続きは意外に時間がかかるよねという話

出来れば有休消化で丸ひと月ほどがっつり休めたらいいな~と思ってたんだが、退職手続き&引継ぎ&入社書類作成等で、思った以上に休めなかった。
特に「引継ぎ」の分が後回しになってしまったのが失敗だった。

これ実際今回痛感したんだけど、退職を決めた後は、変に情を入れて現職での仕事を積極的に受けるようにしてはいかんな。
辞めるのには変わりないんだから辞めると決めた後に仕事受けてるなよという言い分(別に誰に言われたわけでもないが自分で自分にそう言い聞かせた)は至極まっとうだと思った。
タイミング的に自分しか担当がいなくてなんとなくズルズルと仕事を続けてしまっていたが、実際「辞める」ことが決定してるんだから変に仕事を受けてはいかん。
近い将来、残される側に生じる混乱の度合いが増すだけだ。
結果的にそれで俺も休める日数が少なくなったし、いいことなんかないのだ。
「辞める」と決めたならもうそこで一切合切の仕事には基本的に手を付けてはいけないのだ。
これは本当に今回痛感した。
ごめんなさい(ここでいってもしょうがないんだけど…)

あと、退職手続きとか入社書類の準備とかが思ったより大変だった。
有休消化中に適当にやればいいやと思ってたが甘かった。
特にコロナ禍でオフィスクローズしてる関係で、コロナ禍以前に比べて手続きの方法が社内(現職&次の会社両方とも)でも完全に確立できていない部分が多く、少なからず混乱を生じた。
次に転職するときにも、こういう、「転職に伴う手続き」に関しては、相当量の時間を要するものだということをよく覚えておこう…

有休消化中

一応有休消化はしたのだが(全部は使い切れなかったが)コロナ禍でずーっと延々在宅勤務が続いてた関係で、別に有休使おうが使わまいが基本的に生活が同じという状況で、正直「休んだ」という実感のない有休消化だった。
これは転職に伴う有休消化かどうかに関わらず、つまりコロナ禍の在宅勤務が続いている中で普通に有休使った時も同じ感覚で、昨今、有休を使っても「休んだ」という実感が得られることはない。
これ多分あんまり良くないことだろうなと思っている。
家で仕事している分、オフとオンの境界が曖昧で、「休む」という概念が薄れているのではないかと思う。
ライブはやってねーし、旅行も行きづらいし、という、まあご時世からすると仕方ないのだが、閉塞感が漂う世相もそれに拍車をかけているのだろう。
これによるストレスというのを自分ではそれほど感じているようには思えないのだが、ただまあちゃんと「休む」という意思と実感は必要だよなとは思っている。
まあ、これは余談なのだが。

とにかく一応有休消化はしたのだ。
しかし1社目→2社目に入るときのように本当にガッツリ有休消化したわけではないし、当時に比べると準備する品(ビジネスカジュアルな服とかリュックが必要だったので揃える必要があったが転職後も在宅なので最早そういうのは検討不要)が少ないこともあり、外出もなるべく控えていたので、別に真新しい出来事というのはなかった。
なんか資格取ろうかな(テスト受けようかな)とは思ったんだが、有休消化を本格的に始めた11月中旬から、2週間程の短期間で、勉強・予約・合格までたどり着けるような手ごろな試験も周りになく…
あと技術系のブログ書こうかなと思ったのだが漫画とか絵描いてる方が最早面白くなってあまり手を付けられず…(準備はしている)
要するに目立つアクティビティがない。
悪い表現をすると「単に時間を無駄にしただけ」というようにも見え、これは非常に勿体ないことをしたなと自分でも悔やんでいる。
とにかくなんかやろうと思って手をつけるようにしないとな…

唯一あるとすれば1社目→2社目の有休消化期間中にやろうと思ってできなかった江ノ島エスカーをやれたのは良かった。
はたから見るとこれこそまさに「時間の無駄遣い」に他ならないのだが、自分的には2年越しに念願叶った形なので、嬉しい。w
こういうまとまった休みを自由に使える時間じゃないとやれないからねえこういうあほなイベント…

今度はもうちょっと上手い具合に時間を使えるといいなと思いました。

気合

転職したと言っても在宅勤務が続くのでイマイチ「転職した」という実感が涌きづらいのが正直なところだが。
正直まだ試用期間中なので正確な意味で転職完了したわけではないのだが、とにかく所属する会社が変わったことは事実なので、心機一転頑張っていきたい。