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IT系技術職のおっさんがIT技術とかライブとか日常とか雑多に語るブログです。* 本ブログに書かれている内容は個人の意見・感想であり、特定の組織に属するものではありません。/All opinions are my own.*

【ストレイテナー】Drawing A Map Tour@新木場STUDIO COAST(2days)

いってきたぜテナー新木場2days!!

12/18

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12/19

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セトリ

12/18
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スパイラル
The Novemberist
原色
Braver
青写真
タイムリープ
VANISH
POSTMODERN
MOTIONS
From Noon Till Dawn
吉祥寺
BRILLIANT DREAMER
Jam and Milk
覚星
イノセント
MEMORIES
DAY TO DAY
シーグラス
冬の太陽
SCARLET STARLET
Melodic Storm
TODAY
<EN>
SILVER STAR
TRAVELING GARGOYLE
----------------------------------------------

12/19
----------------------------------------------
スパイラル
Sunny Suicide
クラッシュ
Braver
青写真
タイムリープ
VANDALISM
YES,SIR
BLACK DYED
シンデレラソン
吉祥寺
Yeti
Jam and Milk
覚星
灯り
BIRTHDAY
DAY TO DAY
シーグラス
冬の太陽
羊の群れは丘を登る
Melodic Storm
Last Stargazer
<EN>
彩雲
ROCKSTEADY
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今回のテナーはまじやべえ。
いやもうやばいっていうか、なんなのこれ、なんて言えばいいの?これを表現する語彙を俺が持ち合わせていない、というよりこの世に存在しない気さえする。
端的に言えば「テナーは最高」というのに尽きるんだが、それだと陳腐すぎる気がするというか、その表現をしてしまうことがむしろ罪に相当するのではと疑うくらい、異常にとびぬけたポテンシャルを発揮した、良い意味で発狂できた、凄まじいライブだった。
無形文化遺産とか人間国宝とかに認定してもいいんじゃないでしょうか今回のライブは。

個人的にはこのツアーは12/18が初参加だったのだが、ツアー中は初日からして既に「今回のテナーのツアーはやべえ」Twitterのテナークラスタの方々が口々に言っており、「な、なんだよおい…何聴いたんだよおめーら(;・∀・)」という感じで、謎のドキドキ感をずっと抱えてきた。
ほとんどの人がそう言っていたので、参戦していないながらも「まじやべえんだな…」というのは感じ取っており、普段から自分が参戦するまではツアーのセトリは一切みない派の人間だが、今回はより強い意志でそれを徹底しようと思い至り、まじでセトリに関連するものは完全遮断してこの日まで過ごしてきた。
だから初日(12/18)始まる前の期待感はものすごくて、超絶期待して挑んだのだが、もうそれとは全然違う概念を叩きつけられた。
そもそもセトリ見てないから、曲目として何が来るかは一切予想がつかないわけで(ミニアルバムの曲はわかるが)、このため「期待」といっても、具体性のない何かフワッとした感情だったのだが、開演前に抱いていたこの漠然とした「期待」を、方向も次元も大きさもまるで異なるもので返してきてくれた、というのが実感としてある。
「セトリ封印」と「周囲の反応」が漠然とした巨大な期待感を育てあげ、これをもって実際の現場に対面することで、自分でも理解できない感情に全身が支配された、ということなのだろう。
ライブのパワーが恐ろしいものがあったせいで、この効力はすさまじいものがあり、ライブ終わって2日経った今(これ執筆中)も、まだ感情が整理できておらず、現実に立ち戻れていない。
それくらい今回のツアーはすごかった。
「ライブ来れてよかった…」と思うことは度々あるが、このレベルでその感想持つライブは他にない気がする。
ツアーというある程度長い準備期間があって作り上げられたものなのだろう。



そもそも上のセトリ見てくださいよ奥さん(何)、テナマニのツアーかこれは?っていうレベルでレア曲のオンパレードですよ。
The Novemberist、POSTMODERN、MOTIONS、BRILLIANT DREAMER、イノセント、MEMORIES、SCARLET STARLET、SILVER STAR、クラッシュ、YES,SIR、BLACK DYED、Yeti、BIRTHDAY
ざっと俺フィルターかけるだけでもこれら全部レア曲だよ。
これ聴けただけでも十分な価値があると思える。
どれもこれも「最後に聴いたのいつだよこれまじで」って感じるくらい、昔の泣曲・爆曲・名曲達を、あらゆる年代と方向から持ってくるセンス。
感謝しかない…!
これ歓喜しないファンいないだろ…

「今年聴いたことある」という理由で↑には入れてないけど、VANISHや羊、原色だって幕張で聴いたとき久々過ぎて歓喜したし、VANDALISMだってTHREE FOR THREEでやったとき久々過ぎて歓喜したし、TODAYや覚星だって野音で聴いたとき久々過ぎて歓喜したし、しばらくは聞けないだろうなと思ってたのに今回来たからとてつもないブチ上がりがったし。
特にVANISHは幕張の時は「センターステージ移動」があってフルバージョンで聴いてはいないから、フルバージョン聴くのは本当に久しぶりだ。
この曲大好きなんです…(って聴くたび毎回言ってる気がするが)

両日のセトリをマージしてみると、ユニーク曲数は37曲となる。
もうこれだけでも十分なボリューム。
ハイエイタスは2daysあったらほぼほぼ両日ともセトリ同じなのにね。(まあ、細美さんが「どっちかの日には来れるように」っていうファンへの思いやりで設けてる気がするから、セトリの差異をあえて失くそうとしてる節を感じはするけど)

最近ホリエアツシは歌詞トビとか曲忘れとか多くない?説(個人的に持っていた説)について、初日のMCでチラッとひなっちにいじられてたが、「こんな風に毎回セトリ変えてるとわかんなくなっちゃうんだ」と言っていて、なるほどな~と感心した。
そういわれるとそうかもしれんね。
これはむしろありがたいことだったということか…感謝の気持ちが不足していたようだ。

スパイラル、Braver、青写真、タイムリープ、吉祥寺、Jam and Milk、覚星、DAY TO DAY、シーグラス、冬の太陽、Melodic Stormは両日とも位置まで含めて固定。
ただ、ここまでバラけてると、他のセトリが全く違うと確かにわけわからなくなりそうだな。
複雑なセトリを2日間、ありがとうございましたホリエアツシ率いるストレイテナーさん!



基本的にテナーって、どの曲もイントロ前の微妙なセッション時間帯?で一部音が流れると、イントロ鳴る前から「あ、この曲来るんだ」と予想できるのだが、今回は久々すぎる曲が来たこともあって一瞬で判断付かないものが多かった。
The Novemberist、MEMORIESあたりはイントロ鳴るまで本当にわからなかったな。
その分、イントロ流れた瞬間にブチ上がり、思わず「うおおおおお!!」という声を上げてしまったのは覚えている。(うるさくてすいませんでした)

「クラッシュ」とかもマジで来るとは思わなかったねー。
これ「何故かワンマンでやらずにフェスでやるレア曲」ってイメージだったのだが(俺的にはJAPAN JAM2018なのだが他の人的には中津川の印象が強いらしい)ワンマンでもちゃんとやるんだと知って安心したw

The Novebmeristは、俺が聴いた限りでは歌詞が原曲から改変されていた。
Twitterでも呟いたが、

っていう感じに。
これ他の公演ではどうだったんだろう?
俺の聴き間違えの可能性も大いにあるがな。。

逆に12月なのに12月の曲やらねえんだwみたいな声はそこかしこから上がっている。
このセトリなら「泳ぐ鳥」(December Come)とかは大分マッチしただろうけどね。
友人は「The Nowarist」(December Sunrise)が聴きたかったようだ。
これも今回のには合いそう。
まあでもその辺のセンスも逆にストレイテナーっぽいな、という感じはする。

今まで聴いてた話から、テナー好きの友人の中で、「特にこの曲が好き!」って公言していた友人が数名おり、その人達が「特に好き」と言っていた曲が今回の公演で披露されたので、その曲流れた瞬間のその人の顔が思い浮かんで「良かったね◯◯さん…!」と心の中で一方的に喜びを分かち合った。
The Novemberist、イノセント、BRILLIANT DREAMER、SCARLET STARLETがそれなのだが、スカーレットだけは、その曲が一番好きだと言っていた人がこの日公演に来ていなかったようである。
非常に残念。
「非常に」と付けたのは、スカーレット級の曲になると、恐らく向こう数年は披露される隙が無いだろうから。
逆に言えば俺は「非常に」運がよかったとも言える。
もうしばらく聴けないだろうなあこれ…

「覚星」の前に「エモイ一声をいれる」のがこの2日間のルール?だったようで、正確には覚えてないのだが
1日目:描きに行こうぜ!一緒に!空白の地図を!!
2日目:まだ旅の途中!!Drawing A Map Tourへようこそ!
みたいなことを言っていたのだが、個人的な体感ではどちらも絶妙に滑ってて(1日目のほうはひなっちが後でいじってたが)「ん??」って感じになったのは否めないw
特に2日目のほうは「まだ旅の途中!」を聴いた後に反応に困った会場からも「…(苦笑)」みたいな声が漏れ出ていた。
とはいえイントロが始まっており曲を止められないので、そのまま突っ走るしかなく、半ば無理やり後半部分"Drawing A Map Tourへようこそ!"を付け足した感がしてならない。
覚星の時点で14曲目で、それまでに長めのMCを1回挟んでるにも関わらず、今更「ツアーへようこそ」というのには正直違和感しかなかったが、まあいい曲だからそれでいいのだ。
テナーの問題は原則全てそれで解決する。



今回は両日ともモッシュが激しかった。
テナーでこんなにモッシュモッシュしてるの久しぶりだなって感じ。
バーサーカーのときに激圧モッシュ来るのは最早常識だが、それと同じかそれ以上の圧のモッシュが度々起きていた。
客層変わったのかな?っていうくらい。
両日とも、最初は15~20列目くらいにいたんだが、下記に挙げるモッシュを通して最終的に3~4列目まで移動していた。

基本的に両日とも中盤付近にその辺の「がっつりモッシュゾーン」の曲群が固まっているのだが、
1日目だとVANISH→POSTMODERN→MOTIONS→ヨシヒコ、
2日目だとVANDALISM→YES,SIR→(BLACK DYED)→シンデレラ、
このあたりは激圧モッシュの宝庫だった。
1日目は、VANISHのイントロ鳴った瞬間に人民大移動が起きて、多くの民が前方付近に集中し、その後のポスモダで爆発してカオスなモッシュタイムに突入した。
2日目は、VANDALISMで「予感」を感じ取った人達がじわじわと前方に集中し、YES,SIRで超大型爆発、その後BLACK DYEDで一瞬収まるも、サンドリヨンでまた再開、といった流れ。

ポスモダとか、俺の真横にいた(らしい、曲中は集中してて気づかなかったが曲終わった後の話声で2人組が隣にいると気づいた)カップルらしき2人組の男のほうが、俺の耳の真横で「ぽすもーだ!ぱん!!らい!!!」って激熱唱してて、曲終わった後彼女らしき子から「あんたの声でwww全然聞こえなかったんだけどwww」とか笑っててマジで俺も釣られて笑いそうになっちまった。
でも正直俺もかなり叫んでたから俺の責任もあるかもしんねーぜ、すまんな彼女。

あとYES,SIRね。
OJがハーモニカ吹き始めた瞬間にから、もう会場は早漏気味の爆発よ。
頭空っぽにして全力で突っ込んで楽しめる、ストレイテナー屈指の初期のパンクロック。
こういう曲でのモッシュは滅茶苦茶楽しい!!

今回は両日ともに、この辺の爆発系の曲やる前に、ホリエさんが「古のエモチューンを…」と紹介してから入る、という流れがあって、それも相まって会場のテンションがヤバイことになった。
古にエモイ曲多すぎるよ。
是非次のワンマンでも披露していただきたい。

後半の曲群もなかなかエグイものがあって、両日で微妙にセトリが違うが
1日目:冬の太陽→スカーレット→メロスト→TODAY
2日目:冬の太陽→羊→メロスト→スターゲイザー
のあたりでもラストに向けた追い込みのモッシュが激しかった。

そもそもスカーレットって!!ていうまさかのレア曲の登場に心が動揺する中、問答無用で始まる激しい曲の演奏に若干テンション迷子になった。
1日目はそれに加え、本編最後の曲を演奏する前に、「今日を忘れないでください!」というホリエさんの一声と、そこから始まるTODAYのコンボが熱く心に刺さった。
あれは良い…
あの一声があるだけで絶対忘れないという謎の自信がわいてくる。

2日目は羊で久々の「バイバイ」が出来たのが嬉しかった。
あれはみんなやるのがわかってるから、ライブで息の合った腕上げをすることになり、その光景が美しい。
ACIDMANの「一つの証明」とかモノアイズの「3,2,1 Go」とかと同じ匂いを感じる。
あんまりやらない曲だから嬉しかったなあ。

あとスターゲイザーね。
「あ!ば!!れ!!!ろ!!!!」という不慣れな声掛けwから超絶パンクなドラムビートが始まって、恐らく2日目はこの時が一番モッシュが激しかった。
これ、個人的には、レコ発ツアーで披露してたときは、正直そこまで場に「パンクさ」を生まなかった印象なのだが、この日はそれが嘘のようにもう物凄い圧倒的なパワーがあり、「やっと報われた…これこそがこの曲の真骨頂や!!」と、勝手に尊い気分になっていたりした。

ちなみに、聴いた話だと、スターゲイザーで、勢い余ってダイブしちゃったやつ出たらしい。
俺は全然気づかなかったが。
でも正直、上述した古のエモチューン群を含め、ダイバー出ても全然おかしくない雰囲気のライブだったんだよね。
1日目のときから、むしろ「よくダイバー出ないで抑えてるな~」って感心していたレベルだった。
みんな「テナーはダイブ禁止!」っていうのを忠実に守ってるんだな~と思ってた。
スターゲイザーで飛んだやつがこのルールを知ってたのかどうかは定かではないが、まあ、長らくやってると知らないやつも出てくるだろうな。
っていうか、テナー云々じゃなくコーストの会場自体に「モッシュ・ダイブ禁止」って看板立ててあるんだけどね。
(まあ責任分界点とかを意識した運営上のもので、事実上建前になっちゃってるライブが過半数だとは思うんだが)



1日目のMCでは、「OJは袖が短い服も似合う」という話から、「俺は腕が短いから似合うんだよ」というOJの言葉に対し、「(恐らくテナー内で一番腕が長いであろう)シンペイと比べてみよう」という話になって、ドラムの位置に二人が腕を広げて立って腕の長さを比べ合うという、謎のイベントが発生した。
「腕を広げて立つ」という様子がまるでタイタニックのようだと話題に。
シンペイさんも「テナー始まって以来OJとの距離が一番近かったぞ!」とか言ってて面白かったw

あのとき実際シンペイさんとOJで腕の長さ比べてたの見たけど、まじでOJ腕短かったな。
言われないと気づかないレベルだけど、ああして相対的に長さを比較するとよくわかる。
まあシンペイさんは「平均より長いほう」だとは言っていたから、より違いが明確になったのかもしれないが。

で、翌日になってみたら、シンペイさんが袖短いの着てて、OJが袖長いの着てて、つまり1日目と逆になってて。
「袖短いの似合うって言ってたけど、袖長いのも似合うじゃん!」って話になって笑った。

服と言えば、2日目のホリエさんの衣装、NANA-IRO名古屋で着てたAdidasのジャージだった。
まさかあれ着てくるとは思わなかったよ…
NANA-IROのときは遠くてモニター越しに見てただけだったが、今回は新木場で間近で見れた。
だから別になんだってわけでもないんだが、ああいう服なんですね。。という。。。
スタンド使いが着そうな服だな、とか思ったりした。

あと「おはっちツイートは実はウエノコウジがやってる」って話は面白かったw
「たまに日替わりでスコットもやってる」とか言ってて、んなばかなというw
ホリエさんが「スコットの場合はおはっちのニュアンスもちょっと違うんだよね、ネイティブ風で。Ohatch...みたいな」とか言ってて、特に"Ohatch"の部分は「ステレオタイプな日本人が考える、『外国人が無理やり日本語を話したときの発音』」っぽさが全面に出てて受けた。
うまいなあとw

2日目には、「CDってなんでCDっていうか知ってる?Compact Discのことじゃなくて」って話をホリエさんが唐突にしだして、(なんだそれは…流れ的に衰退しないか?大丈夫か??)と無駄な心配をしてしまった。
話の流れで「じゃあ答えはテナモバで!」とか言ってたのだが、我慢できなくなってOJが「お願いだから話してくれよ!」と言って、答えが披露された。
「CDの前身はレコードだが、レコードにはA面とB面があるでしょ。だから次はCD」というもので、思った以上に感心してしまって「おぉ~…」と会場からも声が上がった。
本当かなこの話w
伊集院あたりが知ってそうな雑学だなって思った。



今回の2日間ライブは、本当に、予想外というか、期待以上というか、想定をはるかに上回る楽しさがあって、まさかこれほどの余韻を後に残すとは思いもよらない、すごいライブだった。
余韻がすごすぎて軽く精神にダメージを受けてるんじゃないかと疑えるレベルのものがある。
まじで終わった直後からしてもうすぐにテナーのライブに行きたい。
病的なまでにはまってしまっているのである(もともとはまっていたが…)

そしてやはり、「俺はストレイテナーが一番好きなんだな」というのを再認識したライブでもあった。
いつのライブに行っても俺の想像を超えてくる。
だからあなた達のライブに行くのが好きなんだよ。
一生ついていきます、と心の底から宣言できるバンドだ!

連日にも関わらず、ガンガンにセトリを変えて、この2日間だけでも「ツアー」を味わえたといっても過言ではない今回のライブは、本当に最高の2日間だった。
ありがとうストレイテナー、これからもよろしくどーぞ!